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2017/01/31

光明真言

旧暦のお正月。
新月。
静かな花坂村。

真っ白の世界。
しんしんと静かに降り積もる雪が、とても綺麗でした。
そして、家の中も。

真っ白に塗り替えて貰いました。
女が喜ぶと書いて、嬉しい。笑

「おなご(女)を、嬉しく思わせると結局は男も、幸せになるんじゃ」
と、爺さんは言いました。
19歳の時に先に戦地へ行ったお兄さんを追って、特攻へ。
戦地に着いて覚悟を決めたら終戦となり、先に戦地に入ったお兄さんは亡くなり
爺さんは生きて帰りました。
ど貧乏の裸一貫から紀美野町の石が峰の、標高800の山間で第36部隊の生きて帰って来た仲間と村を作りました。
折角、作った村は花園村の山津波で全て流され壊滅し、それでも何クソ根性で、もう一度道を作り村を再建させました。家族を養うために有らゆる仕事をこなし、がむしゃらに頑張ったと聞きました。あの頃は、苦労も苦労と気づかないくらい苦労したと。
普通の暮らしが出来るようになった時には、酒蔵、大工、山師、祈祷師、
百姓、、と何でも出来る人になっていました。
爺さんの家から、「遥か向こうの尾根までが、わしの手入れする山じゃ」と誇らしげに言ってたな。
棚田の美しい田んぼで作る米は本当に美味しく、お前の家まで早く行けるように道を作ったぞと、国土交通省など関係無しの我流。笑
囲炉裏でワイワイ楽しみたいねと話した3日後には、小さな可愛い囲炉裏小屋が
出来上がっていました。笑
びわの葉が欲しいと言えば、葉だけじゃなくビワの木一本切り出して待っててくれた。間引いて手入れする事で山は美しくなるんじゃと。
切り出した切り株は、ささくれず綺麗に切れとうるさいから、どうして面倒な事をするのか聞いたら、山の神さんが座ったら痛いやろうと、だから誰も入らないような山の切り株も全て綺麗に仕事を終わらせる。
栗やザクロやびわや桑の木や、色とりどりの四季の花達に囲まれた爺さんの山。
87歳になっても、おなご好きで(笑) 恋した女の話しを聞くのが私は好きでした。
沢山人を愛して、沢山楽しんで生きろと、40歳はまだヒヨコで60歳はピチピチじゃと。笑 
年の差はあれど、同じ血液型のB型で。笑
子供4人を連れて、深い山の中へ移住した血の繋がりも無い私達を、とても大切に
してくれた。
派手な喧嘩もしたけれど、喧嘩別れする事などありえない。
そんな仲でした。
身体は小さいのに、色々こなして来たその大きな手は、まるでグローブのようだった。
遊んだ別れ際、いつも決まって私に言う。
「おい、心得よ」
油断せず心を得よ。と。
98歳になったら山を降りて娘夫婦の元で暮らすと言っていたけど、
せっかちだから、昨日逝ってしまった。
今夜は、さよならじゃなく、ありがとうと伝えに行きました。
そして、
来世はね。
同じような年で出逢って、一度は爺さんの、おなごになろうと思っています。笑
寂しいけどね。逢えた嬉しさの方が大きい人でした。
沢山の愛をありがとう。
それでは、気をつけて行ってらっしゃい。
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